弊社が正規代理店を務めるLaird Performance Materials (レアードパフォーマンスマテリアルズ/旧Laird Technologies)の熱伝導接着シートTgard TNC-4をご紹介します。
Tgard TNC-4
Tgard TNC-4は、ポリイミド絶縁フィルムの両面を熱伝導性エポキシ接着剤でコーティングした熱硬化接着型フィルムです。
従来、TOパッケージ部品の固定方法は、放熱板とICの間にグリース・絶縁体を挟みこんでネジで固定するという方法が一般的でしたが、
本製品は、熱伝導性・絶縁性・接着性が一体となったフィルムですので、ネジ固定が不要になり、部品点数の削減・コストダウンが期待できます。
製品特長
- 熱伝導と電気的絶縁を両立した加熱硬化型接着材料
- ポリイミド絶縁フィルムの両面に熱伝導性エポキシ接着剤をコーティング
- 強力な接着力によりデバイスの機械固定を省略
- 供給方法:シート、打抜き品、ロール形態
製品仕様
色 | 黒色 |
絶縁層 | ポリイミド |
コーティング層 | 熱伝導エポキシ(両面) |
厚み | 0.13 mm |
強化後せん断強度 | >600 psi (≒4.13MPa) |
絶縁破壊電圧 | 6000 V(AC) |
熱抵抗 | <0.3 ℃-in2/W |
使用温度範囲 | -60℃ to 180℃ |
難燃性 | UL-94 V-0 |
※100×100mmのサンプルをご用意しています。また、カスタム形状への打抜き品製作も承ります。
使用方法
1. 放熱板の接着面をアルコールなどの溶剤でふき取る。
2. 粘着テープから片方の剥離紙を剥がす。
3. 放熱板の上に置き、反対側の剥離紙を剥がし、100℃で5分間予備硬化する。組み立て工程は予備硬化後12時間以内に行う。
4. オーブンから放熱板を取り出して冷却し、露出面にTOパッケージ部品を配置する。露出面に汚れが付着しないよう注意する。
5. 加圧治具などで25psi-35psiの圧力を加え、150℃で20分以上硬化させる。耐熱温度150℃以上の場合は、硬化時間の短縮が可能。
6. 硬化中は放熱板が斜めにならないようにし、冷却する前に圧力パッドなどを使用して、両面に均一に圧力をかける。
保管方法と期間
- 保管および輸送環境の温度は5〜25℃に管理し、使用30分前に解凍する。
- 保存可能期間は、室温で6ヶ月である。
Laird Performance Materialsは、電磁波(EMI)対策製品、熱対策製品の世界最大手メーカーです。デュポングループとして、欧州、北米、アジアにそれぞれ開発拠点、製造拠点があり、情報端末機器、車載機器、医療機器などの世界有数の大手メーカーに製品を納入しています。