今日は「仕様書」について、仕事を始めた当初取り組んだことや困ったことを振り返ってみます。
仕様書って、何だかよく分からない色々な数値が書いてあって、図やグラフがあったりするけど、
その読み方もわからないし、正直、初めて見た時には「なんじゃこりゃ…」と思った記憶が…
言葉の意味も、英語はおろか日本語でも全然意味がわからなくてとにかく焦りました…
困る度に先輩が根気強く丁寧に教えてくれるものの、さすがに自分でも何とかしなきゃ!
と気合を入れて最初に取り組んだのが、知らない単語や記号の意味を片っ端から調べることでした。
今では当たり前のように使っているspecification (仕様)という単語も、
最初は「あれ、これどういう意味だっけ」という感じで、一から調べていました。
例えば、
・tolerance(公差)
→実際には±の記号で表すことが多い。
・packaging(梱包形態)
→バルク(部品が1つ1つ梱包されていない状態のバラ品)や、リール(チップが収納されたテープをリール軸に巻いたもの)、
他にも筒状のケースに入ったスティックや、平たい容器に収められたトレイ、テープ等、様々な種類がある。
…と、こんな風にひたすら調べていきました。地味な作業だけど大事なことですね(^^;)
そうするうちに、よく出てくる用語ならある程度わかるようになったし、
これで少しは余裕が出てきたかな~なんて安心したのも束の間、
ある日、お客様からお問い合わせいただいたこの質問:
仕様書に記載されているデータはどんな条件下での値なのか?
そんなことはそれまで全く考えたことがなくて、
メーカーが出した資料なんだからそれが正しいでしょ!という風に認識していて、
測定条件が違うと同じ製品でも出てくるデータが違うなんて想像もしていませんでした…そんなの聞いてないよ…
それ以来、お客様に試作で製品を使っていただく場合は
必ずメーカー側で性能を確認した時の条件とお客様側での試作条件を確認するようになりました。
もちろん、きちんと明記してくれている親切なメーカーもありますが、
中には測定条件を記載していないものもあるので要注意です!
こういったメーカーに条件を確認していくというのもなかなかスムーズに進まず厄介なことが色々あるのですが、
それについてはまた別の機会に!