ペルチェモジュールの故障要因



ペルチェモジュールの性能を十分に発揮させるために、ペルチェモジュールをヒートシンクや冷却板等の熱交換器部品に取り付ける際には、次の項目を確認して行って下さい。

セラミック基板、熱電素子、リード線の破損

要因: ペルチェモジュールの落下

ペルチェモジュールは破損しやすい素材で構成されていますので、落下させないように注意して下さい。

要因: リード線の引っ張り

リード線の接合部の強度は高くありません。リード線を持ってペルチェモジュールを動かしたりしないように、セラミック基板側を持って作業を行って下さい。

要因: 取り付け時の過荷重

ペルチェモジュールを取り付ける際には、許容垂直荷重を超えた荷重で取り付けないように、荷重の設定をして下さい。

要因: 取り付け時の偏荷重

ペルチェモジュールを取り付ける際には、片締めにならないように締め付けて下さい。

要因: 取り付け後のゆがみ

ペルチェモジュールに取り付けるヒートシンクのベースや、冷却板は厚みの薄いものを使用しないで下さい。

ペルチェモジュール内部の腐食

要因: 高温、高湿度環境下で保存

ペルチェモジュールは、高温、高湿度環境下での長期保存は控えて下さい。

要因: 結露が発生して内部に水分が侵入

ペルチェモジュールの動作の際に、ペルチェモジュールが露点以下に曝されることが予想さる際には、オプションのシールを施したペルチェモジュールを使用して下さい。

内部接合はんだの溶融

要因: 熱交換器に取り付ける前に通電

ペルチェモジュールは熱を移動させる製品ですので、必ずヒートシンク等の熱交換器に取り付けてから通電して下さい。

要因: 熱交換器部品との接触面に熱伝導材料を使用していない

ペルチェモジュールと熱交換器部品を取り付ける際には、熱伝導材料を介して取り付けて下さい。

要因: 過電流、過電圧による通電

最大電流値、最大電圧値以内で通電して下さい。

要因: 最大使用温度を超えている

ペルチェモジュールの最大使用温度を確認して下さい。必要に応じて、高温での使用に対応した製品シリーズを選択して下さい。

要因: 放熱器の能力が不足している

ペルチェモジュールの放熱量を考慮した適切なヒートシンク等の放熱器を選定して下さい。

回路ショートによる破損

要因: ペルチェモジュール側面から導電物質が侵入

導電物質がペルチェモジュールの内部に入り込まないように注意して下さい。必要に応じて、オプションのシールを施したペルチェモジュールを使用して下さい。

熱サイクルによる疲労

要因: 頻繁に熱サイクルが起きる条件での動作

ペルチェモジュールによる熱サイクルが頻繁に起こり、期待寿命を下回る際には、熱サイクルでの使用に対応した製品シリーズを選択して下さい。

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